EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
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テクノロジーコンサルティングでは、最高デジタル責任者(CDO)や最高情報責任者(CIO)など、企業で重要な役割を担うCxOにとって最も信頼のおけるパートナーであり続けることを目標に、CxO目線で中長期的な価値創出につながるコンサルティングサービスを提供します。
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デジタル・エンジニアリングは、デジタルテクノロジーとコンサルティングを融合し、企業変革や社会課題の解決に向けて構想から実行・運用までEnd-to-Endで伴走支援するトランスフォーメーションチームです。 Business ConsultingやPeople Consultingと連携し、業務改革から組織・人材変革までを一体で推進。新技術の活用やデジタル基盤の構築を通じて、クライアントや社会の持続的な価値創造の実現を目指します。
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EYとServiceNowのアライアンスが、ビジネス情報の流れを効率化し、パフォーマンス・成長促進に向け、よりダイナミックで革新的なものにするために、どのように役立つかをご紹介します。
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第1部 ERPアドオンは“システム負債”か?
~レジリエントな業務システムを実現するためのアーキテクチャ戦略~
近年、多くの企業がERP(基幹業務システム)の導入や刷新に取り組んでいますが、プロジェクトの失敗や期待した効果が得られないケースも少なくありません。その背景には、従来型のシステム開発とERP導入のアプローチの違いへの理解不足や、プロセスオーナー不在によるend-to-end視点の欠如が挙げられます。特に、現場の業務要件に合わせてアドオン開発を重ねた結果、システムが複雑化し、“システム負債”が蓄積されることが大きな課題となっています。
現在、デジタルアーキテクチャはモノリシック型から、個別サービスを組み合わせた水平型へと進化しています。ERPを中心としつつも、CRMやBPMS、ETL、MDMなどの専門ツールやプラットフォームを連携させることで、柔軟性と拡張性を両立させる設計が主流です。しかし、こうしたアーキテクチャへの理解が不十分なまま導入を進めると、個別サービスのガバナンス不全や、属人化・所在不明な機能の乱立といった新たな問題が発生します。
このような状況を打破するためには、「疎結合型」の基幹システムへの転換が有効です。プラットフォームを基軸に、ERPや個別サービス、ローコード/ノーコードツール、AI・RPAなどを柔軟に組み合わせ、システム全体の互換性と統制を確保します。これにより、ERPのバージョンアップやクラウド化にもスムーズに対応でき、要件変化に応じてデジタルツールを入れ替えることが可能となります。
さらに、ERPリプレースも従来の「Big Bang」型ではなく、段階的な移行が現実的です。費用対効果の高い領域からアドオン機能を個別サービスに置き換え、ユーザーインターフェースをBPMSなどに集約することで、最終的にはクリーンコアなERPへと移行できます。ユーザーは裏側でシステムが刷新されたことに気づかないほど、業務への影響を最小限に抑えたリプレースが実現します。
この変革を成功させる鍵は、end-to-endの視点で業務プロセスを設計・維持できる「プロセスオーナー」の存在です。プロセスオーナーは、部門横断で最適な業務プロセスを構築し、KPIやサービスレベルを設定・合意しながら、変化に応じてプロセスを継続的に改善していきます。