EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
クラウド移行、ゼロトラスト化、生成AI活用などを背景に、企業のセキュリティ環境は複雑化しています。その結果、規程整備、委託先評価、ベンダー管理、部門間調整といったリスク管理業務が増加し、セキュリティ部門のマネジメント負荷は高まり続けています。さらに、経営視点、技術理解、調整力を兼ね備えた人材の確保・育成は難しく、人材不足がこうした負荷を一層深刻化させています。こうした状況は、限られた人材で高度化・複雑化する管理業務に対応しなければならないという、これからの企業経営において広く問われる課題が、セキュリティ領域で先行的に表れているものと言えます。
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セキュリティマネージャーには、方針策定、経営層への報告、ルール整備、ベンダー管理、他部門との調整など、多岐にわたる役割が求められます。しかし、これまで効率化が進んできたのは、防御・検知・監視といったテクノロジー領域が中心であり、相対的に工数の大きいマネジメント業務は人手依存のまま残ってきました。その結果、判断・調整・承認にひもづく業務が一部の管理者に集中し、全体最適を妨げる「マネジメント・ボトルネック」が生じています。
こうした構造を見直し、戦略業務に振り向ける時間を生み出すことが、これからのセキュリティマネジメントに求められています。
生成AIは、こうしたセキュリティマネジメント業務の進め方そのものを見直す手段となります。例えば、セキュリティ評価における一次レビューや、設計書・証跡の突合をAIが支援することで、工数削減と確認精度の向上を両立できます。また、AIを活用したオンデマンド型の評価プロセスへ移行することで、アジャイル開発にも対応しやすい運用が可能になります。
生成AIを活用した業務再設計により、セキュリティ部門の負荷軽減だけでなく、限られた人員でも安定的に業務を運用できる体制の構築が期待されます。特に、判断・分析業務をAIで補完し、非専門人材も活用しやすいプロセスへ見直すことで、「マネジメント・ボトルネック」の解消と、持続可能なセキュリティ運用モデルへの転換を支援します。
生成AIを活用したセキュリティマネジメント業務の改善は、全社的な業務改革の一環として進めることも、特定業務の負荷増大を契機に個別に着手することも可能です。組織の状況に応じて対象業務を選定し、優先順位を付けながら段階的に展開することで、構想にとどまらない実効的な導入を進めることができます。これにより、セキュリティマネジメント業務の自動化・高度化にとどまらず、これからの企業経営に広く求められる、「限られた人材で高度な管理業務を持続的に運営するモデル」の実現を支援します。
酒井 慎(Shin Sakai)
EYストラテジー・アンド・コンサルティング
リスク・コンサルティング アソシエートパートナー
金融機関間決済ネットワークの企画・開発、コンサルティングファームでのIT戦略・ガバナンス・セキュリティ支援を経て、Fintechベンチャーのセキュリティリードやサイバーセキュリティ企業の経営も経験。現在は企業の戦略的なセキュリティ管理やITガバナンス改革を支援。
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