IFRS Developments:IASBが気候関連の設例案のほぼ確定版を公表

2025年7月24日、国際会計基準審議会(IASB)は、「気候関連の設例を用いて例示した財務諸表における不確実性に関する開示」のほぼ確定版のスタッフ草案(本草案)を公表しました。IASBは、当該設例の最終版を2025年10月に公表する予定です。本草案は、設例に基づき、企業が財務諸表に追加の開示が必要となるか、またその場合にどのように開示すべきかの検討を始めるための参考となることを意図しています。

本草案は、財務諸表における気候関連及びその他の不確実性の報告を改善することを目的としており、特に一般目的財務報告書内における情報の一貫性並びに財務諸表における気候関連リスク及びその他の不確実性の情報についてステークホルダーが抱く懸念に対応するためのものです。本草案は、企業がIFRS会計基準の既存の要求事項を適用して、財務諸表における不確実性の影響をどのように報告するかを、気候関連の設例を用いて説明しています。

本稿では、EYの見解を含めて、本草案について解説しています。

「 IFRS Developments 第240号 2025年7月 」をダウンロード

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。
IASB releases near-final draft of climate-related illustrative examples





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