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国際会計基準審議会(以下、IASB)は2025年12月に公開草案「リスク軽減会計‐IFRS第9号及びIFRS第7号の修正案」を公表しました。
リスク軽減会計(RMA:Risk Mitigation Accounting)モデルは、企業がデリバティブ等を用いて金利リスク管理活動の実態を財務諸表に忠実に反映する新たな会計手法であり、従来のヘッジ会計(IAS第39号「金融商品:認識及び測定」及びIFRS第9号「金融商品」)の限界を補うものとして提案されました。このモデルは、金利リスク管理が動的な環境において財務業績及び将来キャッシュ・フローにどのように影響を与えるのかについての透明性を高めることを目的としています。主な対象は金融機関ですが、同様のリスク管理を行う他業種にも適用可能です。
また、IASBはIAS第39号「金融商品:認識及び測定」を廃止する提案についてもフィードバックを求めています。
本公開草案では、適用対象となるポートフォリオの定義、正味の金利改定リスク・エクスポージャーの算定方法、指定したデリバティブの要件、リスク軽減調整額の認識・測定、移行措置及びIAS第39号の廃止、表示及び開示について規定されています。IASBは、公開草案へのコメントやフィールドワークの実施を広く求めており、実務への影響や適用上の課題、保険契約への適用可能性などについても意見を募集しています。RMAモデルは原則主義に基づき、企業のリスク管理戦略との整合性と透明性の向上を目指しています。
英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。
IASB issues the Risk Mitigation Accounting Exposure Draft
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