EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
「Women. Fast forward」は、ジェンダー平等を前進させるためのEYのグローバルな取り組みです。
世界のジェンダー平等の実現には、あと100年はかかると言われています。このような世の中に変革をもたらすために、私たちには何ができるでしょうか。
要点
EYは、誰もが自分らしく能力を発揮して働けるよう、インクルーシブな職場づくりに取り組んでいます。「Women. Fast forward」は、ジェンダー平等を前進させるためのEYのグローバルな取り組みです。世界のジェンダー平等の実現には、あと100年はかかると言われています。このような世の中に変革をもたらすために、私たちには何ができるでしょうか。
3月8日の国際女性デーに向けて、EY Japanでは、日本の職場環境とEYで働くメンバーの意見について知るため、社内でアンケートを実施しました。本記事では、その回答から見えてきたDE&I加速のヒントについてお伝えします。
ここ数年、日本でもDE&Iを推進する企業が増えてきています。しかしながら、女性の働きやすさに関する調査結果を見ると、日本は経済協力開発機構(OECD) 29カ国中27位。残念ながら、日本の働く女性を取り巻く環境は、いまだに改善の余地があります。日本でも女性管理職は増えつつありますが、働く女性たちには、将来のなりたい姿や、明確なキャリアパスが見えないという不安もあるようです。
このような状況を打破するために必要なことの一つが、身近な女性のロールモデルです。今回のアンケートでは、同じような経験を持つ女性メンバーと交流し、話し合う機会を持つことに期待する声や体験談が多く寄せられました。
EYにはカウンセラー制度というキャリア支援制度があり、この制度を活用することで現状打破できたメンバーも。同じ経験を持つ先輩たちからのアドバイスやサポートが、女性メンバーにとって大きな支えになっているようです。
一方で、周りからのサポートを得るには、ただ待っているだけではなく、女性自らが声を上げていく必要があるという意見も。
遠慮することは、互いにとって不幸な結果を生み出すことにつながりかねません。自分の希望を恐れず周りに伝える勇気を持つことは、自分のためのみならず、相手や組織のためでもあると言えるでしょう。そして周りのメンバーは、その希望を受け止め、お互いがより良い職場づくりに取り組むことが重要です。
女性メンバーが全体の48%を占め、ディレクター以上の役職の28%を占めているEYでは、教育、メンターシップ、イノベーション、起業の機会を通じて、女性が自分の可能性を広げることや、性別格差の解消をサポートし、インクルーシブな職場づくりに取り組んでいます。
人口の約半分を占める女性が声を上げれば、世界はおのずと変わっていきます。一人一人がアクションを起こせば、やがてそれが周囲に影響を及ぼし、”Women. Fast forward” の流れが加速するはずです。
しかし、それは女性だけの力で成せるものではありません。真に公平でインクルーシブな社会を構築するには、女性だけでなく、男性からの理解やサポートも不可欠です。
アンケートに回答したEYの男性メンバーからは、「女性特有のマイノリティとしての立場について理解し、マジョリティの立場から働きかけることで支援をしたい」という意見が見受けられました。女性のことは女性にしかわからないと諦めてしまうのではなく、男性側に理解をしてもらえるよう働きかけることは、男性からの支援を増やしていくことにもつながります。
2022年にEYが行った相互信頼に関する調査(Belonging Barometer)では、自身の職場が多様性に富むと思っている人ほど、相互信頼を感じる度合いが高い傾向にあるという結果になりました。EYAsia-Pacific DE&I LeaderであるHolly McGheeは、「この調査結果は、違いを歓迎することで社員の相互信頼が高まることを示しています。個性を尊重し、受け入れ、インクルーシブな文化を構築し、相互信頼を高めることは、最終的に大きなメリットとなるのです」と語ります。
今回のアンケートでも「多様性を重視するカルチャーは、自分もここにいていいのだと安心させてくれる」という回答がありました。違っているからこそ補える部分がある。そう考えると、多様性に富んでいることは、それだけたくさんのサポートをし合えるということでもあります。
アンケートでは、過去の女性たちを取り巻く環境についてのエピソードも寄せられました。そこから見えてきたのは、今こうして私たちが歩いている道は、先人たちが強い意思を持ち、切り開いてくれたものだということです。
ここまで諦めずに道を切り開いてくれた誰かがいるからこそ、今があります。その道が途中で途切れることがないよう、歩み続ける責任が私たちにはあるのです
最後に、より良い未来を創るべく前に進む、EYメンバーたちの声をご紹介します。
私たちは常に、時代の先頭に立っています。自分が踏みだす一歩が、続く誰かの道になる――そう考え、歩みを止めずに進み続けることが、DE&I実現の鍵なのかもしれません。
EYでは国際女性デーに際して、他にも、さまざまなバックグラウンドを持つ8名の女性たちへのインタビュー動画や対談記事を公開しています。ぜひ、併せてご覧ください。
関連記事
EYの女性メンバーがどのような経験を経て、自分らしいキャリアを築いてきたのか、パーソナルストーリーを聴きました。 Vol. 1 私だけの強みを探して/Vol.2 ライフステージとキャリア
EYの女性メンバーがどのような経験を経て、自分らしいキャリアを築いてきたのか、パーソナルストーリーを聴きました。 Vol. 3 海外から学ぶDE&I/Vol.4 男性からの理解・女性メンバーへのサポート
【国際女性デー特別企画】Women. Fast Forward あなたの一歩が、世界を加速する
EYは、誰もが自分らしく能力を発揮して働けるよう、インクルーシブな職場づくりに取り組んでいます。「Women. Fast forward」は、ジェンダー平等を前進させるためのEYのグローバルな取り組みです。
人口の約半分を占める女性が声を上げれば、世界はおのずと変わっていきます。一人一人がアクションを起こせば、やがてそれが周囲に影響を及ぼし、誰もが自分らしく活躍できる社会へと変えていくことができます。真に公平でインクルーシブな社会を構築するには、女性だけでなく、男性からの理解やサポートも不可欠です。
EYの最新の見解
変革的リーダーシップはどのように女性のキャリアを前進させられるか?
ダイバーシティ、エクイティ&インクルーシブネス(DE&I)をリーダーシップスタイルに組み込むことで、誰もが活躍できる環境を醸成することができます。