IFRS Developments:IASBがIFRS第3号とIAS第36号の改訂を提案

2024年3月14日、国際会計基準審議会(以下、IASB)は、公開草案「企業結合-開示、のれん及び減損(IFRS第3号及びIAS第36号の改訂案)」(本ED)を公表しました。IASBは、IFRS第3号「企業結合」及びIAS第36号「資産の減損」における主に以下の項目に関する改訂を提案しています。

  • IFRS第3号の開示要求
    企業結合のパフォーマンスに関する情報及び企業結合から生じると期待されるシナジーに関する定量的情報を報告することを企業に要求

  • IAS第36号の減損テスト
    使用価値の計算、のれんの資金生成単位への配分及び開示要求に関する的を絞った改訂 

IFRS第3号の改訂案は、本改訂の発効後に開始する事業年度の期首以降に企業結合を行う全ての企業に影響を及ぼします。また、IAS第36号の改訂案減損テストを実施するすべての企業に影響を及ぼします。

IASBは利害関係者からのコメントを募集しており、コメント募集期限は2024年7月15日です。


「IFRS Developments 第222号 2024年3月」をダウンロード

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。
IASB proposes amendments to IFRS 3 and IAS 36



IFRSインサイト

IFRSインサイトでは、EYの財務報告プロフェッショナルによるあらゆる専門的なコンテンツ、ガイダンス、ツールを取りそろえています。


EY Japan Assurance Hub

時代とともに進化する財務・経理に携わり、財務情報のみならず、非財務情報も統合し、企業の持続的成長のかじ取りに貢献するバリュークリエーターの皆さまにお届けする情報ページ 


関連コンテンツのご紹介

IFRS

EYのIFRS専門家チームは、国際財務報告基準の解釈とその導⼊にあたり、企業が直⾯する問題を精査します。


IFRS コア・ツール

IFRS財務諸表記載例、日本基準とIFRSの比較、毎期決算上の留意点などのIFRSプロジェクトにおいて有用な基本ツールをご紹介します。


情報センサー

EYのプロフェッショナルが、国内外の会計、税務、アドバイザリーなど企業の経営や実務に役立つトピックを解説します。