EY Japan 統合報告書 2025:Social highlight

EY Japan 統合報告書 2025

Social highlight

環境保全や次世代支援、ルール形成を通じて、 持続可能な経済社会を支える基盤を創出している事例をご紹介します。


企業としての未来への責任を果たす

「EY Ripples」の推進

EY Ripples」は、世界の人々の生活をより良いものにしていくことを目指してEYがグローバルで展開している、企業としての責任(CR)プログラムです。2015年に国連で採択された持続可能な開発目標(SDGs)の達成に貢献するため、私たちプロフェッショナルが持つ知識、スキル、経験を最大限に活用しながら新たな価値を生み出しています。「EY Ripples」を通じ、EY Japanは「次世代教育・就労支援」「社会的に影響力のある起業家との協働」「持続可能な環境への取り組み」の3つの分野にフォーカスした活動を行っています。EY Japanメンバーの参加者数は3,439名、活動が良い影響をもたらした人々の数は約174万人となりました。「EY Ripples」は全世界で10億人の人々の生活を向上させることをグローバルの目標として掲げています。


具体的な取り組みの例

  1. 次世代教育・就労支援
    主に次世代の人材が有意義と感じられる仕事に出合い、働き続けるために必要なキャリア教育や起業体験講座などの実施

  2. 社会的に影響力のある起業家との協働
    SDGsの課題に取り組むスタートアップ企業の成長支援や社会起業家を対象にしたブレインストーミングセッション(EY Impact Hive)などの提供

  3. 持続可能な環境への取り組み
    地球環境の保護・再生の領域で活動する起業家のサポートやEYのメンバーが参加する生態系の研究支援やごみ拾いなどのボランティア活動の実施
EY Japan 統合報告書 2025:ごみ拾いなどのボランティア活動
ごみ拾い(Green Well-being)

 

「学生ルール形成アイデアコンテスト」の実施

EY Japanでは、日本が活性化しない理由は若者が安全な形で社会改革活動に参画できる機会が少ないからではないかとの考えを起点に、学生の視点でEYのパーパスである「Building a better working world」を実現する「学生ルール形成アイデアコンテスト」を実施しています。2023年から開催され3回目を迎えており、毎回100近い学生団体から、若者ならではの視点で社会を考察したルール案の応募がありました。優勝チームには国会議員へのプレゼンテーションの場もEY Japanが提供し、その後も学生と議員が意見交換を継続するなど、コンテストにとどまらない活動に発展しています。EY Japanは今後もこのコンテストを継続することで多くの学生が仲間とルール形成の視点から社会問題を議論し、建設的な議論を通じてより良い社会へと革新していく人材の輩出に貢献してまいります。

学生ルール形成アイデアコンテスト 受賞者

 

「EY Impact Hive」を日本で初開催

「EY Ripples」がグローバルで開催している、社会的影響力のある起業家とEYのリーダーによる課題解決に向けたアイデアを出していくイノベーティブなセッションが「EY Impact Hive」です。グローバルではすでに300名以上のインパクト起業家が参加し、高い評価を得ています。日本では2025年6月に、顧客企業のイノベーションを促進支援するEY wavespace™チームの協力を得て、初めて「EY Impact Hive」が開催されました。開催に際しては、EYからは19名のメンバー、外部からは起業家としてアソビュー株式会社様とスタンドバイ株式会社様の2社が参加。参加起業家の課題をまとめたChallenge Statementをベースに、オープンかつ積極的なディスカッションが行われました。「EY Ripples」では2026年も「EY Impact Hive」のセッションを開催予定です。

「EY Impact Hive」社会的影響力のある起業家とEYのリーダーによる課題解決に向けたアイデアを出していくイノベーティブなセッション

挑戦を促し、成功を支える

「EY Entrepreneur Of The Year™」の展開

新たな事業領域に挑戦するアントレプレナーの輩出を支援するため、1986年にEYが創設した国際的アントレプレナー制度が「EY Entrepreneur Of The Year(EOY)」です。世界に進出するアントレプレナーの支援、コミュニティの形成など、次代を担うアントレプレナーのサポートを推進する、名誉あるビジネスアワードとして広く認知されています。2025年は、世界約80の国や地域で表彰プログラムを開催し、6月にモナコで各国の代表が集い、社会に新たな価値をもたらす「同志」としてたたえ合いました。EOYは、各国のアントレプレナーやステークホルダーとの交流、ディスカッション、さまざまなイベントを通して、彼らの成長を新たな事業価値の創造につなげていく場を提供しています。今後も、世の中をより豊かにして新たな事業や雇用を生み出すアントレプレナーたちを後押しし、支援する活動を、世界規模で展開していきます。

EY Entrepreneur Of The Year™(EOY)

 

「EY Entrepreneurial Winning Women™」で女性起業家を支援

女性起業家とその事業の成長を応援することを目的とするEY主催のネットワーク「EY Entrepreneurial Winning Women(EWW)」では、イノベーションにあふれた女性起業家を表彰する「EY Winning Women」を2015年に創設しました。2025年度は6名の女性起業家を選出し、「EY Entrepreneurial Winning Womenアジア太平洋プログラム」への参加およびメンタリング、事業拡大に向けてのアドバイス、有力起業家や大企業などとのネットワーキング・マッチングの機会などを提供しました。EWWは女性起業家の経営課題に伴走することにより、EYのパーパス「Building a better working world ~より良い社会の構築を目指して」の実現に挑んでいます。今後もEWWは女性起業家の皆さまと共に、日本経済界の発展に貢献していきます。

EY Entrepreneurial Winning Women™(EWW)

 

「EY Innovative Startup」表彰

経済活性化につながるイノベーションの促進を目的に、主としてシードステージ・アーリーステージのスタートアップ企業を表彰する制度が「EY Innovative Startup」です。2017年より実施されており、これまでの受賞企業から十数社がIPOを果たしているほか、J-Startup認定企業も50社以上を輩出するなど、社会的に大きなインパクトを与える表彰制度となっています。選定に際しては、社会課題解決への取り組みといった社会性、製品やサービスにおける革新性、事業の成長性の3つの観点に加え、時代ごとの社会ムーブメントや技術革新にも着目し、フォワードルッキングな視点で選出しています。今後も、注目されるディープテック領域や新たな社会のムーブメントを引き起こし世界を変えるようなビジネスに着目して、日本発のディスラプティブなスタートアップを応援し、より良い社会の構築に寄与していきます。

「EY Innovative Startup」シードステージ・アーリーステージのスタートアップ企業を表彰する制度

スポーツの力を社会に

「WABN」で女性アスリートのセカンドキャリアを支援

EYでは、スポーツで偉業を遂げた女性アスリートはビジネス分野でも成功しやすいという結果に基づき、世界中のアスリートを対象に、ビジネス界でのセカンドキャリアを支援するプログラム「WABN(Women Athletes Business Network)」を実施しています。今まで「WABN」に参加したアスリートは国内外合わせて100名以上になりました。また、「EY Japan WABNアカデミー」ではEY Japanの各分野のビジネスリーダーが講師となり、セッションと1on1メンタリングを通じて、ビジネス界で必要とされる実践的なスキルを提供。参加者は起業家精神やマーケティングの知識を学ぶとともにメンタリングによるアドバイスを活用し、大勢の前でビジネスピッチを行います。「WABN」を通じてEYでは社会にインパクトを与えられるリーダーを育成し、より良い社会の構築に貢献しています。

「WABN(Women Athletes Business Network)」世界中のアスリートを対象に、ビジネス界でのセカンドキャリアを支援するプログラム

 

B.LEAGUEのサポーティングカンパニーとして


「バスケで日本を元気に!」を目指すB.LEAGUEのサポーティングカンパニーとして、EY Japanはさまざまな活動をB.LEAGUEと共に推進しています。

B.LEAGUEならびに参画する各クラブの基盤である地域コミュニティの活性化や地域社会の経済循環を促す施策など、社会課題解決に向けた取り組みを行っています。

「B.LEAGUE×まちづくり委員会」は、まちに根付いたクラブが存在することによって、試合開催だけでなく、さまざまな社会貢献・社会課題解決をもたらす先進事例を集約し、地方自治体や地元企業などのステークホルダーとのまちづくりを促進する試みです。
EYストラテジー・アンド・コンサルティングは、事務局としてその活動を支援してきました。

また、オールスターゲームでは、開催都市や地域のステークホルダーにもたらす経済波及効果・社会的価値の測定・分析を例年実施しています。2025年の開催については、財務諸表に表れない価値は約64.8億円(社会的価値約52億円、経済波及効果約12.8億円)と算出しました。
こうした指標を用いてB.LEAGUEが地域にもたらす影響を数値化することで、多くのステークホルダーを巻き込み経済活動を活性化することも可能となります。

EY Japanは今後も、B.LEAGUEと共に日本を元気にする取り組みを推進してまいります。

りそなグループ B.LEAGUE 2024-25シーズンの写真を使用


EY Japan 統合報告書 2025


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