Applying IFRS:IFRS第18号「財務諸表における表示及び開示」2024年7月

2024年4月、国際会計基準審議会(以下、IASB又は審議会)が、財務諸表における表示及び開示に関する新しいIFRS会計基準を公表しました。IFRS第18号は、財務諸表におけるコミュニケーションを改善することを目的に2014年以降進められてきたIASBの基本財務諸表プロジェクトの集大成となるものです。

IFRS第18号が発効すると、IFRS第18号がIAS第1号に置き換わり、IAS第1号に現在含まれる要求事項の一部がIAS第8号、IAS第7号に移行されるとともに、いくつかのIFRS会計基準に狭い範囲の改訂が発効します。

IFRS第18号の新しい要求事項として、以下が挙げられます。

  • 純損益計算書で要求される収益と費用の小計及び区分、ならびに営業費用の開示に関する新しい要求事項
  • 財務諸表における経営者が定義した業績指標の開示
  • 基本財務諸表に表示され、注記に開示される情報の集約及び表示箇所に関する改善された要求事項ならびに情報に資する名称を提供するためのガイダンス

IFRS第18号及びそれに伴うその他の基準書に結果的に生じる改訂は、2027年1月1日以降開始する事業年度から発効し、早期適用も認められます。

本稿では、大半の報告企業の財務諸表に影響を及ぼす可能性があるIFRS第18号の新しい要求事項と、それに伴うその他のIFRS会計基準への結果的に生じる重要な改訂を解説しています。


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