IFRS Developments:IASBが気候関連及びその他の不確実性に係る設例を提案

2024年7月31日、国際会計基準審議会(以下、IASB)は、財務諸表における気候関連及びその他の不確実性に関する財務報告を改善するための設例を提案する公開草案「財務諸表における気候関連及びその他の不確実性」を公表しました。公開草案には、既存の6つの設例の修正を含む8つの設例案が含められています。

IASBは、本公開草案によって既存の要求事項を変更するつもりはなく、むしろ、財務諸表における気候関連リスク及びその他の不確実性の影響に関するIFRS会計基準の既存の要求事項の適用を改善することを目的としています。本公開草案は、気候変動に関連するリスクを例示していますが、その他の不確実性についても、関連するガイダンスを企業に提供することが期待されています。

IASBは利害関係者に公開草案に対するフィードバックを提供するよう求めており、コメント期限は2024年11月28日です。

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。

IASB proposes examples of climate-related and other uncertainties




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