IFRS Sustainability Developments Issue 7:「ESRS及びISSB基準 相互運用可能性ガイダンスの公表」

2024年5月2日、IFRS財団と欧州財務報告諮問グループ(EFRAG)は共同で、IFRSサステナビリティ開示基準(ISSB基準)と欧州サステナビリティ報告基準(ESRS)の整合性に関するガイダンス資料を公表しました。

本資料は、ESRSとISSB基準における気候関連のサステナビリティ開示に焦点を当てた相互運用可能性ガイダンスを提供するものです。

ESRSとISSB基準には、多くの整合した要求事項がある一方で、両基準への準拠を表明するために、企業が対応しなければならない相違点があります。

グローバル企業で、ESRSへの準拠が義務付けられている法域に報告企業を有し、かつ、ISSB基準への準拠が義務付けられている法域にも報告企業を有する場合、両基準への準拠が必要となる可能性があります。

IFRS S1における重要性の定義は、投資家にとって意思決定に有用であることに焦点を当てており、ESRSにおける財務的マテリアリティ(重要性)の定義と一致しています。しかし、ESRSは、投資家に加えその他のステークホルダーにとって何が意思決定に有用な情報であるかを考慮するダブル・マテリアリティによる評価を要求しています。


「 IFRS Sustainability Developments 第7号 2024年5月 」をダウンロード


英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。

Interoperability guidance published on ESRS and ISSB Standards


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