IFRS Developments:IEEPA関税及び回収可能性に関する会計・財務報告上の検討事項

2026年2月20日、米国最高裁判所は、「国際緊急経済権限法(International Emergency Economic Powers Act:以降、IEEPA)」は行政府に対し関税を課す権限を付与するものではないとの判決を下しました。

この判決により、2025年4月にトランプ米大統領がIEEPAに基づき、カナダ、メキシコ、中国からの輸入品に課した関税、並びにその他の世界的な関税及びその他の国への関税は無効とされました。

米国最高裁判所は、輸入者が既に支払ったIEEPA関税について、返還を請求できるか否か、及びその範囲については判断を下さなかったため、支払済みの関税の回収方法について明確化を求めている企業は、貿易及び関税に関する動向に引き続き注視が必要です。

本稿では、当該判決に関連する会計及び財務報告上の検討事項に焦点を当てて解説しています。主な検討事項としては、後発事象、収益認識、還付税金に係る債権の認識、関税に係る負債の認識中止などが挙げられます。

尚、米国及びその他の国により課される関税(トランプ大統領が当初賦課したIEEPAを根拠とした関税含む)に関する会計上の検討事項については、IFRS Developments:関税のIFRS会計基準への影響も合わせてご確認ください。

「IFRS Developments 第247号 2026年3月」をダウンロード

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。
Accounting considerations for IEEPA tariffs and potential recoveries





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