改訂版ESRSの概要と日本企業の対応オプションとは

CSRDの簡素化の方向性が明確になった今、正しい理解と体制整備が急務です。本セミナーでは、日本企業の実務ご担当者様向けにCSRDの最新動向とそれを踏まえた対応オプションについて解説いたします。

2025年2月に公表されたオムニバス法案により、CSRDの簡素化が提案されました。これを受けて、企業の負担軽減を目的に、これまで複雑だとされていたESRSの内容が見直され、ESRSの簡素化に向けた改定案について、EFRAGによるテクニカルアドバイスが欧州委員会へ提出されます。

こうした動きは、EU域内で事業を展開する日本企業にも大きな影響を及ぼしており、オムニバス法案による不確実性を背景に、CSRDへの対応を一時的に見合わせる企業も見られました。しかし、簡素化ESRSの方向性が明らかになりつつある今、開示基準を正しく理解した上で、対応方針と社内体制の整備を進めることが必要です。また、近年のサステナビリティへの関心や取引先からの情報要求の増加により、CSRD非対象企業でも最低限の開示や情報収集体制の整備が重要です。コンプライアンス対応にとどまらず、企業のサステナビリティ戦略との整合性や取引先の信頼確保を含めた多面的な評価と、中長期的視野での意思決定が不可欠です。

本セミナーでは、簡素化版ESRSの最新動向を踏まえ、CSRDの域内・域外適用に関する最新情報と、具体的な対応オプションをご紹介します。

概要

開催日時:2025年12月18日(木)16:30~17:30

開催方式:オンラインセミナー

参加費:無料

主催:
EY新日本有限責任監査法人 CCaSS事業部
 

プログラム

  • 16:30~16:35(5分):開会のごあいさつ
    EY Japan  CCaSS開示・保証チームリーダー プリンシパル 川﨑 武史
  • 16:35~17:25(50分):簡素化版ESRSの最新動向と日本企業の対応オプション
    EYベルギー JBS(Japan Business Services) 馬場 翔太
    EY新日本有限責任監査法人 CCaSS事業部 マネージャー 山中 紗織
  • 17:25~17:30(5分):クロージング
    EY新日本有限責任監査法人 サステナビリティ開示推進室長/パートナー  馬野 隆一郎
     

EY登壇者プロフィール

  • 馬場 翔太
    EYベルギー Japanese Business Service 公認会計士
    2021年9月からのEYベルギーへの赴任以降、会計・税務・法務・労務などの規則関連サポートに加えて、ベルギーでの新規拠点設立やリストラクチャリングなどの経営サポートを手掛ける。
    サステナビリティ開示・保証の分野では、欧州での日系企業のサポートに直接従事するとともに、EU規制に関するセミナー・執筆など幅広く情報提供をしている。

  • 山中 紗織
    EY新日本有限責任監査法人 CCaSS事業部 米国公認会計士 マネージャー
    事業会社で培った経験を基盤に、価値創造ストーリーの策定、CSRDおよびSSBJ開示に関するアドバイザリー、サステナビリティ情報の保証業務など、ESG領域全般にわたる高度なサービスを多様な企業へ提供。

  • 川﨑 武史
    EY Japan CCaSS開示・保証チームリーダー プリンシパル

  • 馬野 隆一郎
    EY新日本有限責任監査法人 サステナビリティ開示推進室長/パートナー

注意事項

※フリーのメールアドレスでのご登録はできません。 
※同業者の方からのご登録につきましては、お断りさせていただく場合がございますので、あらかじめご了承ください。
※プログラムは変更となる場合がありますので、あらかじめご了承ください。
※ウェブセミナー視聴のトラブルシューティングはこちらからご確認ください。
※お申し込みによってお知らせいただいた皆さまの個人情報につきましては、当法人グループおよびEY Japanの開催するセミナー/イベント等のご案内に利用させていただきます。

お問い合わせ
 EY新日本有限責任監査法人 CCaSS事業部


ウェブキャスト

オンデマンド配信期間:2026年12月17日

時間

現地時間

関連コンテンツ

CSRD等の最新情報:第1弾オムニバス簡素化パッケージの最新の状況

第1弾オムニバス簡素化パッケージについて、CSRDやCSDDDの適用期日や適用要件に関する情報を整理した。またCSRD等のサステナビリティ関連EU法令の解説では、最新情報を整理し、随時最新情報をアップデートする。

EUオムニバス簡素化パッケージ案 セミナー 第2弾 最新の動向及び簡素化ESRSの公開草案の解説

<オンデマンド配信中> 企業サステナビリティ報告指令(CSRD)、企業サステナビリティデューデリジェンス指令(CSDDD)の簡素化を含むEUの包括的なオムニバス簡素化パッケージの発表を受け、EY新日本より、最新動向と貴社のビジネスへの影響について解説します。なお、簡素化ESRSの公開草案(7月末発行予定)の概要の解説も含みます。

VSMEの概要と“ポストオムニバス”におけるEU子会社のCSRD対応オプション

今後、オムニバス法案を踏まえて日本企業がEU域内での開示の対応方法を検討する際には、VSMEが新たな選択肢として注目されると考えられます。本稿では、VSMEの概要について解説します。

CSRD域外適用が日本企業に与える影響とは?~経済産業省が「令和6年度産業経済研究委託事業(ESRSの現状や第三国基準ドラフトに関する調査およびワーキング・グループの開催)」に関する調査報告書を公開~

経済産業省からの委託によりEY新日本有限責任監査法人が調査を支援した、ESRSの現状や第三国基準ドラフトに関する調査報告書が公開されました。本調査報告書は、日本企業にとって大きな影響を与える可能性のある、第三国基準に対する情報収集、知見の蓄積を目的として、開発中のNESRSの調査・分析、および有識者からの意見集約を行うものであり、報告書はその成果をまとめたものです。