EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
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カーボンニュートラルを実現するためには、エネルギー供給構造を抜本的に転換し、バリューチェーン全体を再構築する「エネルギートランジション」が必要不可欠です。私たちは世界150以上の国と地域で展開するサービスと専門的な知見を駆使し、脱炭素化に取り組むクライアントのエネルギートランジションを戦略から実行に至るまで一気通貫で支援します。EYはグリーンで持続可能な新しい価値創造を追求し、より良い社会の構築に貢献します。
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その一方で、よりグリーンなエネルギーの生成が求められるほか、取引量の増加が予想されること、さらに用途が新たに生まれたり拡大したりすることで、セクターの現在の構造を改革する必要が生じるでしょう。この結果、以下のような投資機会がバリューチェーン全体にもたらされます。
- 新たな水素製造技術
- 配送と流通に伴う新たなビジネスモデルやソリューションの勃興
- グリーンエネルギー源としての新たな⽤途市場の開拓
もしも実現されるならば、グリーン⽔素は、さまざまなセクターの脱炭素化に貢献し、発電や輸送から、エネルギー、⼯業⽤原料に⾄るまで、バリューチェーン全体に数多くのビジネスチャンスを生み出します。
製造される⽔素は3つの「⾊」に⼤別され、「グリーン」に分類できるのは限られた製法で製造された水素のみ
無尽蔵な資源である水素は、世界にエネルギーを無限に供給できる可能性を秘めています。さまざまな資源を原料として場所を選ばずに製造することができ、現場でも流通先でも使用できるなど、水素には数多くのメリットがあります。また、燃焼セルで酸素と反応させると、温室効果ガスの排出量を抑えながら電気エネルギーを発生させることもできます。
しかし、最後の段階では排出量がゼロであるとはいえ、環境へのやさしさを⽰す⽔素の“グリーン度”は、水素製造の原料によって異なります。⽔素の脱炭素化が可能かどうかを⼤きく左右するのは、その製造⽅法と原料となる天然資源です。
- 化⽯燃料を原料とする⽔素は「グレー」に分類される
- 化石燃料を使⽤していても、製造プロセスでの⼆酸化炭素排出量を抑制するために⼆酸化炭素の回収・貯留(CCS)策を講じていれば「ブルー」に分類される
- 水と再⽣可能エネルギーを原料として電解槽に電⼒を供給することで⽣成され、製造プロセスが完全にグリーンで持続可能なものである場合は「グリーン」に分類される
図2︓⽔素製造︓グレー⽔素・ブルー⽔素・グリーン⽔素