人材開発部門が提供する研修体系と現場教育は、AI本格到来時代に劇的に変わります。変化への備えはできていますか?

人材開発部門が提供する研修体系と現場教育は、AI本格到来時代に劇的に変わります。変化への備えはできていますか?


AIは組織・人事領域にどのような影響を及ぼすでしょうか? 

本稿では、人材開発領域に焦点を当ててご説明します。人材開発においても、AIの影響は無視できません。これからは日々の仕事の役割や期待値が大きく変わり、必要な人員数や求められるスキルも劇的に変わります。
AI時代に、人材開発部門と現場教育に求められる役割や機能とは?


要点

  • AI時代には、本社の人材開発部門および現場部門主導の人材開発アプローチが変わる。
  • EYラーニング・マスターズは、①人材開発の体系化と豊富な研修プログラム実績 ②AI活用力+顧客現場に入り込む力を活用して、変化に対応する人材開発の支援が可能。



日本企業の人材開発を支えてきた2つの機能

人材開発領域は、以下の2つに大別できます。

  1. 主に本社の人材開発部門が主導してきた新入社員研修、新任管理職研修、次世代リーダー研修などの階層別研修
  2. 営業部門、財務・経理部門、IT部門など、それぞれの現場主導で行われてきた現場教育

このように人材開発部門主導研修と現場主導教育の掛け合わせで社員を育成してきた日本企業にとって、AIの影響は無視できません。では、AI本格到来時代において、人材開発部門と現場教育にはそれぞれどのような役割・機能が求められるのでしょうか。


人材開発部門は、人材像の定義と人材育成体系自体の再構築が必要

これまで、本社の人材開発部門は、新入社員研修、新任管理職研修、次世代リーダー研修など、主に階層別研修の形で人材育成体系を構築し、運用してきました。しかしAI本格到来時代では、数年から数十年かけて固定化されてきたこの研修体系およびコンテンツを抜本的に見直すことが求められています。つまり、AI活用に伴う仕事・求められる能力の変化を見据え、人が担う基礎力・判断力・品質責任を軸に、AI活用・検証を既存研修に段階的に組み込むことが求められているのです。

どんなにAIが進化したとしても、人間が担うべき役割(例えば構想力、人材管理手法、意思決定や合意形成の力)は代替されず、これまで以上にレベルアップを図ることが必要になります。必然的に人材育成、プロジェクト管理、構想力、仮説思考、意思決定、対話・巻き込みというようなテーマに、より重点的に時間を割き、研修プログラムをアップグレードすることが必要です。

また職務的なスキルについては、常にAIの進化により技術的な失業リスクが高まるなかで、本当に人間に求められるスキルは職務的なスキルを超越した「メタスキルである」という考え方も出てきています。このメタスキルという概念はまだ定義自体が一般的に確立したものではないのですが、例えば0→1を生み出す力、ビジョナリーに伝えていく力、野心や胆力、俯瞰(ふかん)する考え方、別々に管理されている知識・情報・組織などの境界をあえて突破するバウンダリースパニング行動などを示すことが多いです。そのようなメタスキルを養うにはどうすればよいか?というかつてない新たな難問にも取り組む必要があります。

他方で、従来は新人や若手を対象に行ってきた、議事録作成、表計算ソフトの操作、プレゼンテーションの作成方法などのテクニカルスキルの研修は全面的に見直しが必要です。つまりこのような日常業務で使うコミュニケーションツールや業務ソフトウェアの操作などは、最初からAIを活用することを前提で「AI+コミュニケーションツール」や「AI+業務ソフトウェア操作」という設計で学習コンテンツを再構築することが必要となるのです。

これらを場当たり的に進めると、研修受講者の混乱を招きます。正しい進め方としては、

  1. まず全体像をとらえ、新人、若手、管理職というそれぞれの人材像に求められる新たな役割定義を行う
  2. 次に、その人材を育成するために人材開発体系はどうあるべきか?を整理する
  3. 最後に、研修を以下に分類する
    ・現在の研修から変えずに残すべきもの
    ・AI駆動型で発想し、新たに組み立て直すもの
    ・全く不要になるスキルについての研修のため、やめるべきもの

このように順を追って進めることが肝要です。


AIは現場仕事を短期間かつ継続的に変える。故に現場教育は高速回転が求められる

翻って、営業部門、財務・経理部門、R&D部門、IT/デジタル部門など、いわゆる現場主導で行われてきた現場教育は、人材開発部門以上にAIの影響を受けます。なぜなら、AIは常に進化し続けるので、これは「人間にしかできないはず」という業務が数カ月後にはAIにできるようになっているという世界に突入しているからです。

業務やシステムは頻繁に変更され、必要な知識・技能が短期間で変わるという前提で業務設計をする必要があり、変更点があれば常に業務フローや業務オペレーションマニュアルを準備し、それを周知し、習得するためのeラーニングコンテンツを新規で作成したり、高い頻度で更新したりすることが求められます。

企業固有の資料・手順・事例を基に個別教材・演習・手引きを短期間で開発する際も、AIは役に立ちます。AIが初期的なインプットを基に変更点を把握して初稿を作り、その後は人間が現場に入り込んで更新内容を確認する。こうすることで、業務変更に合わせて教材を迅速に更新・展開していくことが可能になります。


AI時代の人材開発を支えるパートナーとして

EYラーニング・マスターズ株式会社は、人材開発部門および現場教育担当者の双方を支援するため、

  1. 人材開発の体系化と豊富な研修プログラム実績
  2. AI活用力+顧客現場に入り込む力

の両方を持つ、ユニークなプロフェッショナルファームです。

クライアントの課題に寄り添って、人材像の要件や人材開発体系の再構築を行い、オーダーメイドのアセスメントや研修、フォローアップなどを行っていくのが特徴です。今後はAI駆動型のソリューション開発や、EYのマネージド・ラーニング・サービスのメソドロジーおよびノウハウも融合し、AI×L&D(人材開発)という世界の先駆者を目指していきますので、ご期待ください。

AI時代には人材開発部門と現場部門の人材開発アプローチが変わる。 EYラーニング・マスターズの価値は①人材開発体系化と豊富な研修プログラム実績と②AI活用力+顧客現場に入り込む力

①人材開発の体系化と豊富な研修プログラム実績 ②AI活用力+顧客現場に入り込む力 の両方を持つ、ユニークなプロフェッショナルファーム

サマリー 

AI本格到来時代には、人材開発部門および現場の教育部門双方にとって大きな変化が起こります。

人材開発部門は、まず人材像の定義と人材育成体系自体の再構築が必要です。その後に研修プログラムとして①残すべき/強化すべきもの ②AI駆動型のテクニカルスキルとして刷新すべきもの ③やめるべきものに分類し、場当たり的でない進め方が重要となります。

他方で、AIは現場仕事を短期間かつ継続的に変えます。故に現場教育は高速回転が求められます。業務やシステムの変更で求められる知識・技能は短期間で変わり、常に業務フローや業務オペレーションマニュアルを更新し、周知し、習得するためのeラーニングコンテンツを新たに作成したり、頻度高く更新したりすることが求められます。

このような大きな変化に備えるために、EYラーニング・マスターズは人材開発機能の高度化を包括的にご支援します。 




お問い合わせ
より詳しい情報をご希望の方はご連絡ください。



関連イベント・セミナー

AI本格到来時代の人材開発とは?――成長戦略の成否を左右するミドルマネジメント育成とラーニング戦略

企業の競争力を左右するのは、戦略の完成度よりも実行力です。変化の激しいAI時代において、組織の実行力を高めるには何が必要なのか。本セミナーでは、学びの新たな役割と戦略実行の中核を担うミドルマネジメント層の育成について、先進事例を交えながらご紹介します。

ニュースリリース

EYラーニング・マスターズ株式会社が10月1日より始動 ~EYグローバルネットワークで展開するマネージド・ラーニング・サービスを日本市場で提供開始~

EYストラテジー・アンド・コンサルティング株式会社(東京都千代田区、代表取締役社長 近藤 聡)は、2026年4月1日付でグループに加わったラーニング・マスターズ株式会社を、2026年10月1日付で「EYラーニング・マスターズ株式会社」へ社名変更し、新たな体制を開始します。

EY Japan + 1

この記事について