EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
-
グローバルな給与計算業務を効率化し、コンプライアンスリスクを軽減できるように、EYの給与計算サービスのプロフェッショナルがサポートします。続きを表示
続きを読む
給与計算において業界が目指している未来はワンタッチです。人工知能(AI)と機械学習(ML)を活用することで、企業は給与情報を生成する全てのシステムをくまなくチェックし、膨大な量のデータを収集できるようになります。関連するあらゆる計算、必要な全ての法定調書の作成、そしていずれは支払いの開始や例外的な事象の管理までもテクノロジーで可能になります。
それに伴い、人が果たす役割も変わります。手間のかかる作業や問題解決は機械が代行し、給与計算業務の責任者がすべきことは作業内容の確認だけになるでしょう。しかも承認はワンタッチで終わります。さらに、全てのデータを把握できるということは、さまざまな意思決定や広範なビジネスの付加価値向上にもつながります。
少なくとも、それが理想的なシナリオです。ところがデジタルトランスフォーメーションが推進される時代にあって、給与計算はその対応に乗り遅れています。では、何が障害となっているのでしょうか。そして、その障害がなくなれば、どのようなメリットがあるのでしょうか?
遅れている理由はさまざまですが、主に、給与計算がデジタルトランスフォーメーションのイニシアチブの対象ではないことが問題でした。給与計算業務は、実際には人事または財務部門のどちらかが担当しますが、それぞれの部門には個別の機能があり、集中して取り組む必要のあるもっと重要な任務があると考えています。つまり、給与計算に対する関心が高くないのです。
さらに給与計算業務は、何か問題が発生しない限り、組織があまり注意を払うことのない分野の一つでもあります。給与計算業務が完璧に行われても、注目されることはありません。その一方、仮に問題が起きた場合はどうでしょうか? 従業員の士気と忠誠心が大きく損なわれ、組合幹部や政府の規制当局は神経をとがらせることになり、企業の評判と業績も悪化します。つまり給与計算とは、責任者がある程度リスクをとったとしても、ほとんど報われることのない業務だと言えます。
しかし、テクノロジーを活用して給与計算を変革することで得られるメリットは大きく、既に多くの企業がそれを理解していることが明らかになってきています。デジタルトランスフォーメーションを給与計算に取り入れるべき時期が来ているのです。