EYとは、アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドのグローバルネットワークであり、単体、もしくは複数のメンバーファームを指し、各メンバーファームは法的に独立した組織です。アーンスト・アンド・ヤング・グローバル・リミテッドは、英国の保証有限責任会社であり、顧客サービスは提供していません。
EYの関連サービス
-
EY Ripplesプログラムでは、環境を保護・再生するための新しい行動、技術、ビジネスモデルに特に重点を置いています。詳しい内容を知る
続きを読む
市民科学の未来は、画像から科学データを読み解く人工知能(AI)による変革の可能性と相まって、さらに躍動すると考えられます。AIは、機械学習(ML)アルゴリズムとコンピュータビジョンの技術を使って、画像から得られるデータを収集、処理、解釈する方法に革命を起こすでしょう。
市民科学に関してAIの最も注目すべき一面は、人間の作業を補強する能力です。映像データの膨大な量と複雑さは、時に圧倒的ですが、AIが強力な味方となり、データ分析という骨の折れる作業を自動化します。AIは画像のパターン、異常、種を素早く正確に識別ですることで、人間である市民科学者を解放し、より複雑で知性に依存する分類プロセスに取り組む時間を与えます。
市民科学では、クジラの写真の分類など、人間の判断を必要とする重要な科学的プロセスを共有することができます。Snapshots at SeaのTed Cheeseman主任研究員は、「個々のクジラを識別するためにAIの画像認識を活用する一方、人間が関与することで、私たちが必要とする微妙で定性的なデータや将来の機械学習開発のトレーニング材料も得られます」と述べ、テクノロジーと人間の関与の関係性を強調しています。
こうした考えに呼応するように、機械学習やAIと、人間主導の市民科学との組み合わせは、人間である参加者の役割を縮小するのではなく、むしろ強化するというのが、多くの科学者の一致した意見となっています。
ZooniverseのSnapshots at Seaプログラムでは、写真の中のシャチや船の衝突痕のような特徴を採点し、タグ付けすることにより、ザトウクジラの個体識別に貢献することができます。市民科学者の世界的な活動に加わり、今すぐ変化を起こしましょう!