グローバル・タックス・プラットフォーム(GTP)
GTPは、税務の在り方、そしてEYの税務サービスとクライアントサービスの内容を一新します。GTPは製品ではありません。ビッグデータとオートメーション、アナリティクスによって税務サービスの質を高め、クライアントのニーズの成長に的確に対応するテクノロジーです。
EYができること
現在、税務において、企業に情報量の不足はありませんが、欠けているものがあります。すなわち、それ1つだけで異なる種類のファイルやシステムからデータを収集し、オートメーションによって統合し、アナリティクスを用いて知見を得る単一のプラットフォームです。
これに対し、解決策があります。
EYのグローバル・タックス・プラットフォーム(GTP)は、これらの機能を全て兼ね備えています。また、それ以上の機能をも有しており、税務の在り方と、EYのクライアントサービスの内容を一新します。GTPは、ビッグデータとオートメーション、高度なアナリティクスを結集させて税務サービスの質を向上し、クライアントのニーズの高まりに的確に対応していくテクノロジーです。ディスラプションや法令、人材の流動、そして変動する今日のデジタル情勢がもたらす課題に取り組む企業を支援します。
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GTPのメリットには即効性があります。
- 今後、クライアントが自社で税務にコストを費やする必要はありません。EYがこれまで提供してきた財務サービスからさらに上位モデルであるGTPへと移行することにより、デジタル時代にふさわしいテクノロジーの基盤を固めることができます。
- 税務関連のデータは全て1つのテクノロジープラットフォームに集められ、知見やベンチマークを得るためのアナリティクス向けに処理されます。
- 税務データへのアクセスが容易になり、高い透明性が得られ、税務部門に関わる管理能力を向上させることができます。
- 多面的なプラットフォームであるため、EYのチームとクライアントが、規制当局などの第三者とシームレスに連携できます。
- オートメーションなどの効率化によって時間の余裕が生まれるため、クライアントの従業員は、より付加価値の高い業務に就くことができるようになります。
その仕組みはこうです。
データが成功の鍵を握る
GTPは、複数のシステムやプロセスを1つのプラットフォームに統合し、データ処理を効率化します。必要となる手作業は少ないので、ユーザーエクスペリエンスが向上します。
- データ収集:承認された範囲内で、EYはERPシステムから出力されたデータにアクセスし、税務・財務情報を収集します。システムに干渉することはありません。ファイルをアップロードすることも可能です。何度も同じデータを求められることはなくなります。一度EYにデータを提供し、使用を許可するだけで、EYのチームがサービスを提供することができます。
- 標準化と検証:GTPに組み込まれている自動化ツールによってデータが変換され、必要に応じてさまざまなプロジェクトで使用できるようになります。従来型の文書をはじめ、構造化データと非構造化データを統合し、使用に適した状態にします。データに欠損がある場合は、すぐにフラグが立てられます。
- 保管とアクセシビリティ:クライアントの税務データは(Microsoft Azureにより)クラウド上で安全に一元管理されており、クライアントと、担当のEYのチームが世界中のどこからでもアクセスすることができます。EYとの契約期間中は、GTPとの間でデータのインポートとエクスポートを行えます。
- 報告業務とアナリティクス:標準化されたデータが集中型データベースに格納されているため、迅速かつ効果的にデータを利用することができます。報告書の生成にかかる時間はわずか数秒です。Microsoft Power BIを使用しており、あらかじめ用意されている標準形式でも、特定の用途に向けてカスタマイズされた形式でも、どの段階でもサービス別にレポートの生成を実行できます。
新たな働き方
GTPは、クライアントの社内チームと社外チームの連携方法についての改善も行います(社内のチームは部門や地域を問わず、社外のチームにはEYの現地チームおよび世界各地のセンター・オブ・エクセレンス(CoE)に所属するEYのチーム、さらに、クライアントがアクセスを許可した第三者も含まれます)。
- 職場環境の多面性。許可を受けた担当者全員がGTPで同時に作業を行えます。しかも、1つの国や地域、セクター、組織の中、といった制約もありません。
- ダッシュボード化と視覚化。プロジェクトの進行状況とワークフローを世界中から自動的にトラッキングし、ダッシュボードに反映させます。経営幹部は、プロジェクトの現状や、停滞が生じる可能性のある箇所、進行上の責任者をより明確に把握することができます。
- 安心なクラウド機能。GTPは、安全なインフラを世界のどこからでも利用できるMicrosoft Azureを基盤としています。ニーズに応じて、利用できる機能を簡単に拡大・縮小することが可能です。
- 透明性。GTPはブロックチェーンを利用しているので、編集内容が改ざんされる心配はありません。フィールドに入力された内容を全て一つ一つ監視しており、編集前の状態にさかのぼることができます。これは、監査証跡の確立に不可欠な機能です。
進化する力
GTPを導入すれば、将来、新たなツールに買い替える必要がありません。変動し続ける市場のニーズに合わせて規模を拡大・縮小し、進化することができます。GTPは継続的な改良を念頭に置いた構造になっており、最新のコンポーネントを活用しています。先端技術との相互運用も可能です。
- 税務システムの統合。GTPは、EYのプロフェッショナルと提携パートナーが作成した社内外の税務報告エンジンや、サードパーティー製のツールに接続し、これらと統合して機能します。
- シームレスな更新。GTPにより、規制環境の変化を把握することができます。また、基盤となるテクノロジーにより、豊富なツールを速やかに拡充させ、新しいサービスを迅速に投入することが可能です。
- 機械学習(ML)/AI(人工知能)。機械学習やAIが進化を遂げる中、EYはその将来の可能性を視野に入れています。例えば、試算表を自動マッピングしたり、膨大なデータの中から異常値を見つけることなどが考えられます。
なぜGTPなのか?
GTPは、変動する現代社会で数々の問題に取り組むクライアントを適切にサポートするクライアントサービスです。
- 将来必要となるスキルを社員は備えているか? 今後、中心となる能力は、従来のような税務業務のスキルから、専門的なプロセス技術のスキルへと変わっていくと考えられます。GTPは直感的に使用できるプラットフォームであり、クライアントは簡単にEYのリソースにアクセスし、EYの知識や技術を導入することができます。
- どうすれば法令の変化に迅速かつ的確に対応できるか? 企業には、政府が新たに行う、自社のテクノロジーシステムに影響を及ぼす規制を注視し、その内容を熟慮判断し、対策を取るためのリソースが十分ではないとの声があります。GTPは、テクノロジーやツールに影響を及ぼす変化に合わせて簡単に更新できる上、EYの新サービスをより迅速に市場に投入することができます。
- どうすれば自社の機能を将来も通用するものにできるか? 企業は、時間と資金をテクノロジーに投資するタイミングについて自信を持てないことがあります。しかし、業績を拡大させるためには、こうした投資が必要です。GTPは最先端の技術を1つの環境に集結させているので、社会の動向に合わせて社内のテクノロジーを継続的にアップグレードするための時間と費用を削減できます。
- どうすれば、コストを削減しながら、これらの課題を達成できるか? ほぼすべての組織が、今後2年間で税務・財務部門のコストの削減を図る計画であることが、EYの調査で判明しました。GTPは、オートメーションとオフショアリソースを活用することにより、コスト削減においてクライアントをサポートします。
まったく新しい税務の在り方──それは、今現在と将来のニーズを踏まえ、従来の業務のモデルをひっくり返すような未来です。詳しくは、以下のリーダーにお問い合わせください。

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