3 分 2019年3月8日
戦闘機操縦室のパイロット

マネージドサービスはなぜ、Cスイートの最大の武器になるのか?

執筆者

Paul Clark

EY Global Managing Partner – Managed Services

Leader of change. All-in on helping clients achieve their vision. Proud husband and father. Sports fan.

3 分 2019年3月8日

マネージドサービスはアウトソーシングとは異なりますが、関連しており、コストを価値あるものに換えたいと考えているCスイートの有効な武器になります。 

「当社は、ファイナンスや税務の優れた機能で他社としのぎを削っているわけではありませんが、そうした機能が不全に陥れば大きな問題です。ファイナンスや税務への投資を優先しようとしても、その投資対効果は容易に算定できません」

この発言は、私個人が最近、ある上級幹部から聞いた内容で、時代がいかに進んでいるかを浮き彫りにしています。かつては、海外に拠点を置く、効率性の高い専門のIT受託会社やビジネスプロセス受託会社にアウトソーシングしていたのは価値の低い、往々にしてIT関連のプロセスでした。それが最近ではマネージドサービスが進化し、急速に変化するビジネス環境で事業を展開する企業が直面している複雑な問題を解決しています。以下の4つが主として、その傾向を牽引しています。 

  1. コストと投資に対する下押し圧力が高まっている
  2. 規制で求められる水準が高まり複雑になっている
  3. テクノロジーの進化が加速し、効果的なアップデート、維持、統合が難しくなっている
  4. 複雑な事業領域を運営できる人材はまれで、採用・維持には費用がかさむ

規制で求められる重要なデータは、異なる多くのシステムに分散しており、そうしたデータにアクセスするには、往々にして基幹業務に新規テクノロジーを導入する投資が必要です。リーダーたちは、そうした投資をどのようにうまく調整しているのでしょうか。また、コストセンターと見なされることの多い基幹業務が幅広いビジネスに真の価値をもたらすにはどうすればいいのでしょうか。 

変化のペースが速くなっているため、Cスイートはそうした疑問に素早く答えを見いださなくてはなりません。 基幹業務の業績を高めることが難しくなっている一方で、業績向上を求める圧力は一層高まっています。 

税務、ファイナンス、リスク管理、経済犯罪に関して新しいインサイトを導き出すことにより、マネージドサービスは基幹業務を根底から変えることができます。ただ効率が高まるだけでなく、効果も増大するのです。

コスト削減を価値創造に変える  

マネージドサービスが流れを一転させられるのは、このためです。アウトソーシングがかつて企業のコスト削減を後押した一方、マネージドサービスの主眼は今や、バリューチェーンのあらゆる面に価値を付加することにあります。マネージドサービスは確かにコスト効率を高めますが、それは、ほとんどの組織の基幹業務で今もかなりのトランスフォーメーションが必要だということの影響のほうが大きいのです。 

目覚ましい成果を上げられるのは、深いドメイン知識、世界的な事業範囲、新しいテクノロジーと一般的なデータセットの両方を活用する最先端の技術スタックがそろった時です。このようにしてマネージドサービスは、基幹業務を巡る最も複雑な課題を解決することができます。ただコンプライアンスに配慮するだけでなく、将来に対するビジョンを持って業務を運営することになるのです。

税務、ファイナンス、リスク管理、経済犯罪に関して新しいインサイトを導き出すことにより、マネージドサービスは基幹業務を根底から変えることができます。ただ効率が高まるだけでなく、効果も増大するのです。マネージドサービスが付加する価値や競争優位性は、急速に変化する事業環境では一層重要になります。 

優れたマネージドサービスには、豊富なスキルセットが必要

ビジネスリーダーがマネージドサービスの委託先を考える場合には、誰もがマネージドサービスの市場に参入できるわけではないことを認識しなければなりません。目覚ましい成果を上げるには、スケールと地理的拠点、技術力を効果的に組み合わせることが必要です。決定的に必要なのは、技術力と資格(特定の事業免許が含まれる場合もある)を組み合わせることですが、それを実行できる企業はほんの一握りです。 

Cスイートの装備品の中でも、マネージドサービスは急速に重要な武器になりつつあります。アウトソーシングが対処しないニーズに対応することができ、採用する企業がますます増えています。ともかく、「マネージドサービスを使わずに、よくやっていられますね」という疑問が湧きあがることは事実です。

サマリー

マネージドサービスの原点はアウトソーシングですが、同じではありません。その違いを理解することは、あらゆるCFOとCOOにとって重要です。マネージドサービスは、基幹業務を巡る最も複雑な課題を解決することができます。ただコンプライアンスに配慮するだけでなく、将来に対するビジョンを持って業務を運営することになるのです。

この記事について

執筆者

Paul Clark

EY Global Managing Partner – Managed Services

Leader of change. All-in on helping clients achieve their vision. Proud husband and father. Sports fan.