アップグレードされた「第3世代のZKPブロックチェーン技術」は、パブリックなイーサリアムのネットワーク上で展開されるだけでなく、同プラットフォーム上に構築されたプライベート・ブロックチェーンにセキュリティとプライバシーを高めるセカンドレイヤーを提供して、インダストリー・コンソーシアム内の複数の組織間にまたがる高い複雑性を備えたプライバシーモデルをサポートします。
今回のZKPベースのバッチ処理機能の導入は、スケーラビリティを改善するためにEYが今後数カ月間にわたり発表していく予定のバッチ処理関連ソリューションの第一弾でもあります。EYは2018年に、イーサリアム・ブロックチェーンでプライベートなトランザクションを実証した最初の組織でもあります。Paul Brodyは、次のようにも述べています。
「今回のZKPベースのブロックチェーン技術の商用化は、多くの企業がプライベートなブロックチェーンからパブリックなブロックチェーンへと移行する画期的なマイルストーンであると後に振り返ったときに実感するのではないかと思います。企業はパブリック・ブロックチェーンの可能性を認識しており、将来、パブリック・ネットワークを利用する企業の割合は75%まで増加すると予想されます。EYの第3世代のZKPブロックチェーン技術によって、パブリックなブロックチェーン上で取引内容を秘匿したまま安全に処理できるトランザクションがさらに身近になりました。」
EYアドバイザリー・アンド・コンサルティング株式会社 デジタル&エマージングテクノロジーリードの松尾康男は、次のように述べています。
「国内ではプライベートブロックチェーンベースのPOC(技術検証)で止まってしまっている取り組みが大半ですが、ZKPブロックチェーン技術がもたらす圧倒的なトランザクション処理コストの削減は、この状況をブレークスルーし、サービスの商用化を加速すると期待しています。」
EYが「ナイトフォール(Nightfall)」と名付けた独自のZKP技術コードをパブリックドメインにリリースしたことを発表して以来、この匿名化プロトコルは500以上の個人や企業にトラッキングされており、編集やカスタマイズも80回以上行われています。EYでは、現在、イーサリアム・ブロックチェーン・プラットフォームのパフォーマンスのさらなる改善とトランザクションのバッチ処理機能の強化に向けて本プラットフォームの改良を進めています。
EYの「第3世代のZKPブロックチェーン技術」に関する文書はこちらからご覧になれます。
github.com/eyblockchain/ 