EY Japanは、7月1日に監査・税務・コンサルティング・トランザクション&ストラテジーの4つのサービスラインを横断し、Data & Technologyケイパビリティの向上を目指したイノベーション・センター・オブ・エクセレンスを設立、リーダーに元大手IT企業常務を務めた松永達也(まつなが・たつや)をリーダーに据え、クライアントからますます求められる分野のサービスをリージョン全体で強化します。
イノベーション・センター・オブ・エクセレンスの新設
EY Japan全体として、4つのサービスラインを横断するバーチャルな組織として「イノベーション・センター・オブ・エクセレンス(Innovation CoE)を新設します。ここでは、人工知能等の先進技術を活用して、既存サービスのデジタル変革を推進します。監査、税務、トランザクション、アドバイザリーというサービスラインを超えたEYジャパンの統合された価値を円滑かつ迅速に提供する体制を整えます。当初は約750名規模で発足し、3年後には2,000名規模の体制を目指します。
EY新日本にアシュアランスイノベーション本部を新設
EY新日本有限責任監査法人(EY新日本)理事長直轄の「アシュアランスイノベーション本部」を新設します。法人内の専門人材を集結させ、総勢400名の体制を構築し、3年後には800名体制に拡大させます。「アシュアランスイノベーション本部」では、EY新日本が目指す次世代のデジタル監査・保証ビジネスモデルである「Assurance 4.0」を推進していくほか、AIの活用でリアルタイムなリスク識別を可能とする「Smart Audit」、利活用が急激に進むテクノロジーの信頼性を第三者の立場で評価する「Digital Trust」、さらにオペレーション・アナリティクス・オートメーションの3つのセンター・オブ・エクセレンスが監査業務の集中化・標準化・自動化をさらに進め、高付加価値・高生産性のサービス提供体制を実現していきます。
EYACCにテクノロジーコンサルティング本部を新設
EYアドバイザリー&コンサルティング株式会社(EYACC)の組織を「ビジネスコンサルティング」「テクノロジーコンサルティング」「ピープル・アドバイザリー・サービス」の3本部制に再編し、テクノロジーコンサルティングのサービス体制を組織的に強化します。300名規模でテクノロジーコンサルティング本部を新設し、3年後には1,000名規模に増強させます。テクノロジーに特化したコンサルティングを強化し、3本部の連携を高めることにより、クライアントの長期的価値向上の実現を支援するとともに、監査や税務のサービスとも連携したデジタルおよびデータ&アナリティクスの領域でのコンサルティング力を強化します。加えて、ソリューションベンダーとの連携も一層強化して、クライアントのニーズに迅速に応えるサービス基盤を確立します。
「クライアントテクノロジーハブ」(CTH)を新設
EYグローバルで既に導入されている、先進技術を活用しプロフェッショナルサービスのアセット開発を推進する組織体「クライアントテクノロジーハブ」(CTH)を日本に初導入します。CTHでは、EYの持つグローバルアセットの日本展開と日本発でグローバル展開可能な新しいアセットの開発を行います。FY21中に100名規模の体制を整え、EY Japanの横断的なサービス提供を支えます。
テクノロジー人材育成プログラム「テクノロジー・キャリア・フレームワーク」を導入
EYグローバルで展開を開始した、データ&テクノロジー人材のキャリア開発を部門横断的に推進する人事制度を日本にも導入し、専門人材のキャリア開発を支援するとともに、効果的にグローバル人材を育成する仕組みを整えます。
イノベーション・センター・オブ・エクセレンスリーダー 松永達也のプロフィール
2018年12月まで、大手IT企業の常務執行役員として、メガバンク担当の金融事業、人工知能をはじめとするコグニティブ・ソリューション事業、新規事業開発の担当を歴任。2019年1月より、自らコンサルティング会社を設立し、人工知能を活用したビジネス開発や企業変革の支援を開始。2020年7月にEY Japanに参画し、イノベーション・センター・オブ・エクセレンスリーダーに就任。