モビリティの未来を探る Mobility Lens Suite

自動車や輸送といったモビリティの未来へ向かう道のりでは、とかく方向を見失いがちです。そんなとき、EYが独自に開発した各種ツールが、人工知能などの最先端技術を駆使して、消費者行動や規制の動向、技術の進歩や市場導入予測などにおいて、世界的な変化の潮流がどこに向かっているかを示します。

EYができること

未来のモビリティに向けた移行は、世界のいたるところで、さまざまなスケジュールで進んでいます。サステナビリティを重視し各種インセンティブを打ち出す政府をはじめ、インフラ構築を進めるエネルギー事業者などの業界、未来の乗り物を設計する自動車メーカー(OEM)、環境への配慮とコスト負担のバランスをとりたい消費者など、数多くのプレーヤーが移行をけん引しています。また、車載用バッテリーの経済性が変化し新たなテクノロジーも進歩していく中、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミックによってあらゆる状況が一変しました。

企業は、新たなeモビリティエコシステムにおける自社の役割を明確にし、カスタマーエクスペリエンス(顧客体験)に徹底的にこだわり、バリューチェーンの中でうまくパートナーシップを築いて、成長の機会を求めていかねばなりません。しかし、このように不確実性の高い状況にあって、どうすればeモビリティを全体的に把握し、その変化を追うことができるでしょうか。その答えが、EY Mobility Lens Suiteです。EYが開発したリサーチツールのセットで、ダイナミックな独自のインサイトを提供します。

このツールセットはコネクテッドカーや自動運転、カーシェアリング、電気自動車といったモビリティ関係者の多様なニーズに対応しており、消費者や規制、テクノロジー、市場動向などの主要トレンドの最新情報を得るのに役立ちます。その4つの主要コンポーネントを紹介します。

  • EY Mobility Consumer Index

    個人のモビリティに関する嗜好や自動車購買行動の変化を追跡するツールです。米国、欧州4カ国、中国・インドなどアジアの主要市場を含む17カ国の、5つの消費者像に焦点を当てています。どういった移動がどこで重要視されているのかを理解できるよう、以下のような視点を示します。

    • リモートワークの増加による移動パターンや嗜好の変化
    • 自宅外での娯楽や対面での人との交流に費やす時間の減少
    • デジタル化が進む消費者行動
    • ポストコロナ環境において、こうした変化がどのくらい続くのか、あるいは進化していくのか
    • 航続距離に関する不安など、電気自動車(EV)に関する考え方
    • 自動車販売店での体験や嗜好
  • EY Mobility Lens Forecaster

    欧州でのEVの販売台数が内燃機関(ICE)車の販売台数を抜くのはいつになるのか、予想できますか。EVの販売台が世界の自動車販売の50%を超えるのはいつになるか、予測できますか。EY Mobility Lens Forecasterを使えば、その答えの手がかりを得られます。これは、AIの力を活用して、2050年までのモビリティ製品やサービスの需要と供給を予測するモデリングツールです。

    EYの自動車担当アナリストとデータサイエンティストが開発したMobility Lens Forecasterは、ニューラルネットワークモデルをベースにし、消費者行動、規制の動向、テクノロジーの進化(車両およびエコシステム)、メーカーが発表した戦略など、モビリティの需要と供給に影響を及ぼす30を超えるソースの変数を分析します。モデルにはディスラプション(創造的破壊)や利用可能なテクノロジーなどの新しい市場データが定期的に加えられ、更新されています。モデルは、予測と実際の結果との照合を行い、計算を調整します。つまり時間の経過とともにモデルは学習し、精度が向上します。

  • EV Country Readiness Index

    需要・供給・公共政策の3つの柱に基づいて、世界10カ国を対象に、EVの未来に向けてどのように進歩しているかをランク付けしたインデックスです。年に2回公表されます。EVのエコシステムやバリューチェーンを含む24の指標で構成され、各指標は例えばサステナビリティに関する個人レベルの消費者嗜好や、マクロ経済環境に至るまで、分析を行った上で重み付けを行います。

    こうした分析の目的は、自動者メーカーやエネルギー大手、政府機関など、複数のセクターにまたがるプレーヤーが、各国のEV対応状況についてその推進要因や阻害要因を理解や比較できるようにし、どの市場が先行しているか、どの市場が積極的か、あるいはどの市場が遅れているのかを見定めて市場の優先度を決められるようにすることです。

  • Investment Analyzer

    全てのプレーヤーの動向や、彼らがどのような「大きな賭け」をしているのかを追うことができたら、市場がどう動くのかが分かると考えたことはありませんか。Investment Analyzerでは、業界の既存企業および従来の自動車業界外の企業による投資やM&Aを、現四半期から2014年までさかのぼって追跡できます。データは投資対象市場(コネクテッッドカーや自動運転車、シェアードモビリティなど)と資本タイプのステージ別に分類されます。

    どのモビリティ企業が投資家の関心を集めているのか、従来の自動車エコシステムの外にいるプレーヤーが、拡大しつつあるモビリティから利益分配を得るために、どのようなポートフォリオを作成しているかを理解するのに役立つでしょう。

eモビリティへの移行

モビリティの電動化は加速しており、自動車関連企業は戦略やオペレーションモデル、サプライチェーンの再構築が求められています。EYのチームは、企業がeモビリティの可能性を見極め、新しいエコシステムの中で未来を再構築できるよう支援します。

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