IFRS Developments:IFRS基準における開示規定-試験的なアプローチ

2021年3月25日、国際会計基準審議会(以下、IASB又は審議会)は、公開草案「IFRS基準における開示規定-試験的なアプローチ(IFRS第13号及びIAS第19号の改訂の提案)(以下、本ED)を公表しました。IASBは本EDで、IFRS基準における開示要求を開発し、その草案を作成する際に、IASB自体が使用するガイダンスを提案してます。本ガイダンスの試験的な適用を行うにあたり、IFRS第13号「公正価値測定」及びIAS第19号「従業員給付」の改訂が提案されています。本EDは、IASBの「開示イニシアティブ」プロジェクトの一環であり、「財務報告に関する概念フレームワーク」(以下、概念フレームワーク)及びIAS第1号「財務諸表の表示」の現行の全体的な開示要求よりも、基準固有の開示要求に焦点を置いて提案を行っています。IASBは、財務諸表における現行の開示を巡る懸念に対応することを目指しています。それらの懸念は「開示の過多」、「開示の非有効性」、または、本EDのように「開示の問題」と表現されることがあります。今回の試験的な試みが成功した場合には、他のIFRS基準に対しても同様の提案が行われる予定です。

「IFRS Developments 第188号 2021年3月」をダウンロード

英語版の資料は下記のリンクをご参照ください。 

Disclosure requirements in IFRS Standards - a pilot approach